足首を柔らかく

練気功の基本的な姿勢は、脚を肩幅に開いて少し腰を落とす、というものです。この状態で、踵が浮き上がったり腰を突き出したりしないよう注意しながら気功の動作と呼吸を行っていくわけですね。

ただ、この姿勢、気功を続けるうちに「辛い」状態になってくる、という人も多いのではないでしょうか? 特に、足首や脹脛辺りがはってくるように。

私もその一人で、どうも足首が硬いというのが一番の原因のようです。周辺の筋肉や関節に「無理」がかかるのか、長く続けると足首が痛くなってくることも。練気功の動作を続けると、足の下の方に違和感が出てくる場合は、まず足首周りを柔らかくすると良いと思います。

方法としては、ヨガの準備運動にもある足を伸ばして行う足首の屈伸が有効でしょう。気功を始める前や風呂上りなどに、お尻を床につける状態で足を伸ばし足首の屈伸を行うのです。しばらく屈伸をしたら、まわすようにしても良いですね。

考えてみれば、あまり歩かない生活をしていると足首を積極的に動かす機会はかなり少ないのかもしれません。「硬直化」した足首は、ある意味で全身を硬直化させる生活の象徴的な「症状」でもあるのでしょうか。