小周天問答

小周天で問題になりやすいこと、ネットの掲示板などでよく話題になることなどを問答形式でまとめてみます。


問:小周天(武息)をやり始めて胃腸の調子が悪くなったんだけど……

武息は、腹部に「圧力」をかけるので体に悪影響を与える場合もあります。また、武息の間に肛門を締め上げることを繰り返しますが、やり方と体の状態によってはこれも悪影響を与えかねないでしょう。

武息を始める前に、少し意識して「お腹の状態」を感じ取ってみましょう。痛みや違和感があるようなときには武息をしない、無理な力が入っているようなら姿勢を変えて「自然」な状態にする、といったことをすれば悪影響を防ぎやすくなるはずです。


問:陽気が腰や首の辺りで止まったり散ったりする

流れにくい所がある場合は、無理に意識を先行させて「流そう」とせずにじっくりと武息や気功を続けた方がよいかもしれません。基本に立ち返り修行を続ければ、陽気の「勢い」も高まり全身の気の流れが改善されることで、「障害」も自然に消えていくでしょう。


問:丹田だけでなくお尻の辺りや背中など同時にいくつも陽気の塊が発生する

武息を始めると、意識を集めている丹田だけでなく背中などにも熱や圧力を感じるかもしれません。しかし、少なくとも小周天を一周させるまでは「本体」を定め他は気にしない方がよいでしょう。

丹田に集まってくる熱や圧力に意識を向けて、自然に流れるのを追っていく。ほかの部分に熱の流れや圧力を感じても、まず「本体」の流れをしっかりと作るのです。体のあちこちに陽気が発生するからといってそちらに意識を向けていると、しっかりとした気の流れ(ルート)が作られないかもしれません。
しっかりとした感覚を伴わせて流していけば、やがて背中の辺りで先に発生していた陽気とも「合流」できるでしょう。

ただ、いくら続けても丹田ではほとんど熱を感じないけど背中には強い熱を感じる、という場合は背中の陽気を「本体」としてそちらを出発点にするのもよいかもしれません。