ムーラバンダ

ムーラバンダは、ヨガにおけるクンダリニー覚醒の手法です。

ムーラバンダのやり方は、「肛門を締め上げる」こと。それほど複雑なものではないものの、何十万回、さらには100万回単位でやるべし、と。成瀬さんもクンダリニーヨガの体系的な行を紹介する著書において、ムーラバンダをクンダリニー覚醒のための最重要項目に位置付けています。

一方、仙道(高藤本)においては、小周天の補助行として陽気を高めるためにムーラバンダに近いものが紹介されるものの、それほど重視されてはいないですね。

私も、普段なるべくムーラバンダをやるようにしていますが、ムーラバンダをやると確かに気が「充実」してくる感じがします。気を体内に引き上げクンダリニーに送り込むような意識でやる、あるいは軽く呼吸を伴わせてもよいようです。

ただし、不自然な力が入ると胃腸の不調にもつながるので不快感が出てきたら、やり方に無理がないか、見直す必要があります。ムーラバンダをやるときの姿勢は、踵を肛門につけるやり方もありますが、最初のうちは椅子にしっかりと腰かけるとやりやすいでしょう。

クンダリニーを覚醒させる基礎力というか、目覚めさせるための「圧力」を高めるためにも、日常生活のちょっとした時間でムーラバンダに取り組んでいくことにします。